シンデレラ・コンプレックスで結婚できない
シンデレラ・コンプレックスという概念がある。
アメリカの作家のコレット・ダウリングさんが提唱した、女性の自立の阻害要因だ。
幼い頃から女性の幸せは男性によって決まると考えて、シンデレラのように理想を追い求めたままで、人生を受け身で送る女性がはまってしまっている「勘違い」を指している。
いつか誰かが自分の目の前にやってきて、自分の人生を変えてくれる。
だから自分は何も行動せず、待っていればよいという考え方だ。
そう言うことを考えているウチに、めぼしい男性は行動的な女性の夫になり、自分の理想とする結婚相手の数はドンドン減っていく。
理想の旦那さんが親戚のおじさんだったのに、いつの間にか同学年の友達の旦那になったり、ひどいときには後輩の旦那になってしまっていく。
理想の男性を追い求めるウチに家庭的なしっかりした男性は、さっさと結婚して自分の結婚相手候補のリストからドンドン除外されていく。
自分に幸せをもたらしてくれる王子様を待っているだけで、ドンドン結婚のチャンスを逃していくわけである。
そうしてシンデレラコンプレックスで婚期を逃すと、さらに理想が高くなっていき、中途半端な男性とは結婚できなくなってしまうと言うわけだ。
理想の結婚相手など滅多にいない
シンデレラコンプレックスによって婚期を逃す女性は、過保護に育てられた女性か、高学歴の女性だという。
過保護に育てられると、自分が何もしなくても周囲がやってくれたりするので、自分から動こうとしないと言うことらしい。
過保護に子供を育てる親は、子供が何か自分でやろうとしても、それを邪魔する傾向があるから、子供自身が何かに挑戦することを「悪いことだ」と認識したり、何か始めようとすると親に怒られるというトラウマができてしまって動けないと言うことが起こる。
また高学歴の女性の場合は、勉強に集中している間に青春時代が過ぎてしまい、若さに任せて結婚する時期を過ぎてしまうと言うこともあるようだ。
結婚したくなったときに周囲を見渡すと、結婚してもイイかなと思っていた男性はすでに既婚者になっていて、目の前には誰も残っていないという状況になっている。
評論家の勝間和代さんによると、女性が結婚相手として理想とする男性というのは、全男性の4%しか存在しないと言うことだ。
たとえば結婚相手の年収は600万円以上ないと結婚できないわ、と言うのが女性の平均の希望年収額だそうだが、そう言う条件に合う未婚男性は4%しかいない。
なので残りの96%の女性は理想を下げて結婚するか、それとも理想の結婚相手が現れるのを待つかという二者択一を迫られて、結局婚期を逃すというわけである。
だから女性が結婚しようと思うなら経済的なことは考えず、お金がなくても一緒にやっていける人を見つけると言うことになるだろう。