未婚者が増えている背景
婚活がなぜ必要か。
それは一言で言って結婚が以前より、難しくなってきているからだ。
多くの人が結婚しないのではなくて、結婚したくてもできないという状況にあるらしい。
結婚相談所やお見合いパーティなど、男女が出会う機会などいくらでもありそうだが、そういう産業が流行るのも、結婚が難しくなっている結果かも知れない。
その第一の原因は、お見合い結婚が減ったことだ。
一昔前なら年頃の独身者がいれば、お節介な親戚から結婚相手を紹介されるのが普通だった。
しかしお見合い結婚というのはどうも…という人が増え、恋愛なしでの結婚には抵抗があるようになった。
女性の社会進出が進み、資産持ちの女性は結婚して夫に養ってもらう必要性もない。
気楽な独身生活を過ごしているウチに、恋愛感情だけで結婚まで突っ走れる年齢を過ぎ、そしてまた無理して結婚しなくても良いと結婚を後回しにしてしまっているのがパターンらしい。
恋愛と結婚を分けて考えていたり、結婚相手に対する条件が厳しかったり、経済力のない相手は嫌と言ったり、結婚は自然にするものだと考えている、そういう人が婚期を逃して未婚状態にあるわけだ。
男性の女性化も未婚の原因か?
最近「草食男子」という言葉も流行りだした。
草食男子というのは、恋愛にあまり積極的でないガツガツしていない男性のことを言うらしい。
父親不在の家庭が増え、女性化した男性たちが増え、女性を積極的に求めなくなったということだろうか。
草食男子は女性と出会うチャンスがあっても、女性をうまく誘う事ができないし、そもそもそんなに欲望が強くない。
その一方で自分の意見や感情をハッキリ言う女性が増え、セックスや自己実現やお金儲けに貪欲な人も増えた。
こういうのを肉食女子というのだそうだが、肉食女子は意外と草食男子が嫌いではないようで、そういう男性をどうやってその気にさせるか、女性誌などではたまに特集が組まれたりする。
草食男子と肉食女子という組み合わせは、大昔からある夫婦の一つのパターンだとは思うけれど、これほど取り上げられるようになったというのも、そういうタイプの人間が増えたと言うことの証拠かも知れない。
女性の場合は子供を産める年齢の間は、本能的に男性を求めるようになるし、男性だってそれは同じはずなのだけれど、草食男子が増えたために、女性が能動的に動く必要が生まれてきたということか。
他にも少子化が進み、兄弟や近所に異性がいない状態で育った子供が増えたと言うこともあるだろうが。